QAJF mama's blog

QAJF / QArmyJapanFlynn隊員のmamaと申します。

イベルメクチンと癌

イベルメクチンと癌についての情報が目に入るようになってきたので、まとめておきます。



2015年10月5日
ノーベル賞受賞
大村智氏、風土病薬「イベルメクチン」を実用化 アフリカで失明の危機を克服、効果劇的
www.sankei.com

2015年12月22 日
ノーベル賞受賞の「イベルメクチン」が胆管がんの治療に有効 - 九大など
news.mynavi.jp

九州大学日本医療研究開発機構は12月22日、肝内胆管がんや混合型肝がんの原因遺伝子を特定し、今年ノーベル賞を受賞した抗寄生虫薬イベルメクチンが肝内胆管がんの治療薬となりうることを発見したと発表した。

同成果は、九州大学 生体防御医学研究所 西尾美希 助教、鈴木聡 教授ら、および九州大学病院別府病院 三森功士 博士、産業技術総合研究所 新家一男 博士らの研究グループによるもので、12月21日付けの米科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(米国科学アカデミー紀要)」オンライン版に掲載された。

同研究グループは2012年に、「MOB1」ががん抑制遺伝子として作用することを証明するとともに、このシグナルが皮膚がんの原因となることを示している。今回、MOB1をマウスの肝臓で欠損させることで、肝がんの中でも特に肝内胆管がんや混合型肝がんを発症すること、これらがんの発症には、このシグナルの下流で転写共役因子「YAP1」や細胞増殖の調節に関わる分泌タンパク質「TGFβ2/3」が増加することが重要であることを見出した。

また、YAP1を標的とする抗がん剤を天然物ライブラリから探索し、抗寄生虫薬「イベルメクチン」や「ミルベマイシン」が実際に肝内胆管がんの治療に有効であることを、MOB1欠損マウスやヒト肝内胆管がん細胞移植マウスを用いて個体レベルで証明した。

同研究グループによると、YAP1を標的とする薬剤として、イベルメクチンなどの既存の天然物だけでなく、新規天然物や新規低分子化合物も見出しつつあり、今後肝内胆管がんや混合型肝がんに奏功する治療薬を単離できる可能性が高いとしている。

2017年9月25日
【坂口至徳の科学の現場を歩く】卵巣がん新治療カギ遺伝子を発見 ノーベル賞の抗寄生虫薬「イベルメクチン」に抗腫瘍効果 阪大(1/2ページ) - 産経ニュース
www.sankei.com

産経WEST
卵巣の表面の細胞にできる上皮性卵巣がんの新たな治療の標的になる遺伝子を大阪大学大学院医学系研究科の小玉美智子助教(産科学婦人科学)、小玉尚宏助教(消化器内科学)、木村正教授(産科学婦人科学)、とテキサス大学のナンシー・ジェンキンス教授らの研究グループが発見した。細胞の核内にタンパク質を運び込む「核輸送因子」というタンパク質の遺伝子(KPNB1)で、その働きを抑制すると、がん細胞の細胞死などを起こすという抗腫瘍効果があることを明らかにした。さらに、この遺伝子の抑制には、ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智北里大学特別栄誉教授が発見した「エバーメクチン」から開発された抗寄生虫薬「イベルメクチン」が有効で、腫瘍の縮小などの効果を高める可能性があることをつきとめた。この成果は「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。

上皮性卵巣がんは、卵巣がんの9割を占め、見つかったときにはすでに進行しているケースが多いことから、手術でがん病巣を切除したり、薬剤による化学療法を行ったりしても、後に再発などする予後不良になるケースがある。このため、がんの分裂・増殖に関わる遺伝子や、遺伝子の変異を調べ、これを標的に新たな治療薬開発に結びつける研究が世界中で行われている。

こうしたことから、研究グループは、マウスにヒトの上皮性卵巣がん細胞を投与し、体内にできたヒトのがん細胞内で働く数千-数万の遺伝子それぞれについて、腫瘍の形成に関わるかどうかを調べた。遺伝子の働きを抑制したり、破壊したりする実験で、腫瘍ができなくなれば、その遺伝子の働きを止めることが創薬の標的になるわけだ。その結果、多数の候補遺伝子がみつかったが、その中で、特に強い腫瘍形成の阻害作用を示したのが遺伝子KPNB1の働きを抑制したときで、がん細胞では起こらないはずの細胞死や細胞分裂の停止が誘導されていた。また、このがんの患者のデータを解析すると、KPNB1の発現が高い症例では、治療後の経過が悪化しており、新たな治療の標的になる遺伝子である可能性が示された。

さらに、研究グループは「イベルメクチン」がKPNB1の働きを抑制して、抗腫瘍効果があることを発見。現在の上皮性卵巣がんの標準治療薬の一つで、がん細胞の細胞分裂を抑える「パクリタキセル」と併用すれば、効果が増強されることを突き止めた(図参照)。臨床に使うには、詳細なメカニズムの解明や副作用の有無など研究の余地があるが、小玉美智子助教は「抗寄生虫薬として広く知られるイベルメクチンに、抗がんという新たな薬理作用がみつかり、新規の治療戦略に加わる可能性がでてきました。今回、見つかった治療標的遺伝子とともに、創薬化が加速され、患者の予後の改善に貢献することを期待しています」と話している。


2018年9月1日
イベルメクチン開発者
大村智氏 及び イベルメクチンについての情報
www.kitasato-u.ac.jp



2020年
文献J-GLOBAL ID:202002228479724555
整理番号:20A1428168
臨床的に実行可能な濃度でのイベルメクチンの抗腫瘍効果は,再発癌治療薬としての臨床開発を支持する【JST・京大機械翻訳

jglobal.jst.go.jp

資料名: Cancer Chemotherapy and Pharmacology (Cancer Chemotherapy and Pharmacology)
巻: 85 号: 6 ページ: 1153-1163
発行年: 2020年
JST資料番号: W4134A
ISSN: 1432-0843
資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文
発行国: ドイツ (DEU)
言語: 英語 (EN)

抄録/ポイント:
目的:イベルメクチンは,前臨床試験で抗腫瘍効果を示す抗寄生虫薬であり,現在,癌治療に対し再配置されている。しかし,前臨床研究において,その使用線量に関して発散が存在する。したがって,本研究の目的は,イベルメクチンの抗腫瘍効果が臨床的に実現可能な薬物濃度で観察可能であるかどうかを決定することであった。

【方法】28の悪性細胞株を,5μMのイベルメクチンで治療した。細胞生活力,クローン原性,細胞周期,細胞死および一般的な細胞毒性薬との薬理学的相互作用を評価し,幹細胞に富む集団に対する使用の結果を評価した。イベルメクチンの抗腫瘍in vivo効果も評価した。

【結果】乳房MDA-MB-231,MDA-MB-468,およびMCF-7,および卵巣SKOV-3は,イベルメクチンに対する最も敏感な癌細胞系であった。逆に,前立腺癌細胞株DU145は,その使用に最も耐性であった。最も感受性の高い細胞において,イベルメクチンは細胞周期制御に関連する蛋白質の調節を伴って,G_0-G_1期で細胞周期停止を誘導した。さらに,イベルメクチンはドセタキセル,シクロホスファミドおよびタモキシフェンと相乗的であった。イベルメクチンは,親株と比較して,幹細胞濃縮集団における細胞生存率とコロニー形成能の両方を減少させた。最後に,担癌マウスにおいて,イベルメクチンは腫瘍サイズと重量の両方を成功裏に減少させた。

結論:イベルメクチンの抗腫瘍効果に関する著者らの結果は,その臨床試験を支持する。 Copyright Springer-Verlag GmbH Germany, part of Springer Nature 2020 Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳



2022年03月08日
寄生虫薬イベルメクチンによる抗がん作用を仲介するヒト細胞内標的分子の発見
www.kitasato.ac.jp

寄生虫薬イベルメクチンによる抗がん作用を仲介するヒト細胞内標的分子の発見


岩手医科大学北里大学大村智記念研究所の共同研究により、抗寄生虫薬であるイベルメクチンと直接結合するヒト細胞内の標的分子を世界で初めて発見しました。
同研究成果は、新たな抗がん剤や抗ウイルス薬の開発に貢献すると期待されています。 本研究成果の全文が、3月8日にCell PressのiScience誌に掲載されました。

doi.org



2022年6月
Telegram: Contact @EriAndQmapJapan>>
ガンに効くんですね...知りませんでした。
#ビッグファーマの敵
t.me

#イベルメクチン が悪者扱いされるのも無理はない...癌に大きな効果があるという証拠が日々増え続けているのだから。
だから、私たちに知られたくないんだな...。

イベルメクチンは古くからある抗寄生虫薬で、卵巣癌を含む様々な癌の成長をほぼ完全に抑制することができる。しかし、その抗がん作用のメカニズムについては、分子レベルでのさらなる研究が必要である。イベルメクチン関連分子パネルの変化は、個別的薬物療法や卵巣癌の予後判定に有用なツールとなる。



イベルメクチン が悪者扱いされるのも無理はない...癌に大きな効果があるという証拠が日々増え続けているのだから。だから、私たちに知られたくないんだな...。


2022年6月4日
日刊スポーツ
南アフリカで「イベルメクチン」使用停止 ワクチン普及と治療効果への信頼度が理由
www.nikkansports.com

南アフリカの医薬品規制当局は3日までに、新型コロナウイルス治療に用いていた抗寄生虫「イベルメクチン」の使用を停止すると発表した。ワクチンが普及する一方、治療効果の「信頼できるデータがないため」とした。発表は5月30日付。


薬はノーベル医学生理学賞を受賞した大村智博士が開発に貢献した。新型コロナへの効果が一部で期待されていた。

南アはオミクロン株による感染の波が昨年12月にピークを越えた。世界保健機関(WHO)によると、今月2日に確認された感染者数は2647人だった。(共同)



なるほど。
世界中の人がコロナの予防的にイベルメクチンを飲むようになって癌患者が減ったら、製薬会社も、医療業界も商売上がったりですもんね。保留ですけど。

WWG1WGA!



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